「見てるだけじゃない!」乳児保育で育まれる「非認知能力」とは?

「うちの子、保育園で何してるんだろう?」そう思っていませんか。もしかしたら、「ただ遊んでいるだけ」と感じるかもしれません。しかし、乳児保育の現場では、お子さまの未来を豊かにする大切な力が育まれています。それは、テストの点数では測れない「非認知能力」です。
この記事では、乳児保育がどのように非認知能力を育むのかを詳しく解説します。そして、お子さまの成長を最大限にサポートするためのヒントもお伝えします。最後までお読みいただければ、乳児保育の価値を深く理解できます。
乳児期が非認知能力形成の黄金期である理由
非認知能力とは、目標に向かって頑張る力、人とうまく関わる力、感情をコントロールする力な度、数値では測れない内面的な能力のことです。これらは、学力やIQだけでは成功できない現代社会において、ますます重要視されています。特に乳児期は、この非認知能力の基礎が形成される極めて重要な時期であると言われています。
非認知能力とは何か? その重要性を理解する
非認知能力は、IQや学力で測られる「認知能力」とは異質な能力です。例えば、忍耐力、協調性、自制心、好奇心な度が含まれます。これらの能力は、社会生活における成功、精神的な健康、幸福感に大きく寄与するとされています。
非認知能力の具体的な要素
非認知能力は、多岐にわたる要素から構成されます。主な要素をいくつか挙げてみましょう。
- 自己肯定感: 自分の良い点も悪い点も受け入れ、自分には価値があると信じる力。
- 自制心: 自分の感情や衝動をコントロールし、適切な行動をとる力。
- 協調性: 他者と協力し、共に目標達成に向けて努力する力。
- 問題解決能力: 困難な状況に直面した際に、主体的に解決策を見つけ出す力。
- レジリエンス(立ち直る力): 失敗や困難に直面しても、諦めずに立ち直る力。
- グリット(やり抜く力): 一度決めたことを最後まで諦めずにやり抜く力。
これらの能力は、子どもの将来の幸福度や社会的な成功に深く関連しています。学力が高くても、非認知能力が低いと社会でつまずくケースも少なくありません。
乳児期の脳発達と非認知能力の関連性
乳児期の脳は、驚くべきスピードで発達します。この時期に様々な経験をすることは、脳の神経回路を形成し、非認知能力の発達に不可欠な基盤を築く上で非常に重要です。特に、五感を通じた体験や人との温かい関わりが、感情、社会性、自己認識な度の発達を促します。
シナプスの形成と非認知能力
乳児期には、脳内で「シナプス」と呼ばれる神経細胞間の結合が爆発的に増加します。このシナプスは、経験や刺激によっって強化されたり、逆に使われないものは刈り込まれたりします。非認知能力の発達もまた、このシナプスの形成と密接に関わっているのです。
例えば、
- 保育士との愛着形成: 安心できる関係性の中で、感情を表現し、他者を信頼するシナプスが強化されます。
- 友達との遊び: 協力し、譲り合う経験が、社会性を司るシナプスを形成します。
- 試行錯誤の経験: 何度も挑戦し、失敗を乗り越えることで、問題解決能力やレジリエンスに関連するシナプスが発達します。
このように、乳児期の多様な経験が、非認知能力の土台となる脳の構造を形作っていくのです。
「見てるだけじゃない!」乳児保育で育まれる「非認知能力」の具体的なメカニズム
乳児保育では、日々の生活の中で、子どもたちの非認知能力を意図的に育むための様々な工夫がなされています。それは、単に安全な場所で預かるだけではありません。専門的な知識と経験を持つ保育士が、一人ひとりの子どもの発達段階や個性に合わせた働きかけを行うことで、非認知能力の芽を大切に育んでいます。
愛着形成と自己肯定感の育み
乳児期において、最も重要なのは、特定の大人との間に安定した「愛着関係」を築くことです。保育園では、担当保育士が、子ども一人ひとりと深く関わり、愛情深い応答的なケアを提供します。これにより、子どもは「自分は愛されている」「自分は大切な存在だ」と感じることで、自己肯定感を育んでいきます。
応答的な関わりが自己肯定感を高める
応答的な関わりとは、子どもの発するサイン(表情、声、動き)を敏感に察し、それに対して適切に反応することです。例えば、子どもが泣いたら優しく抱きしめ、笑ったら共に喜びます。このような関わりを通じて、子どもは以下のことを学びます。
- 安心感: 大人は自分の要求に応えてくれるという安心感。
- 信頼感: 大人は信頼できる存在であるという感覚。
- 自己効力感: 自分の行動が他者に影響を与えることができるという感覚。
これらの感覚は、自己肯定感の基盤となります。自己肯定感が高い子どもは、新しいことにも積極的に挑戦し、困難にぶつかっても諦めずに取り組むことができます。
遊びを通じた社会性と協調性の発達
乳児保育の大きな特徴は、遊びが学びの中心であることです。子どもたちは遊びを通して、他者との関わり方、感情の表現方法、ルールを理解することな度、社会性を構成する様々な要素を学びます。特に、集団での遊びは、協調性を育む上で非常に有効です。
共有と協力の経験が社会性を育む
保育園での遊びは、時に物の貸し借りや順番待ちな度、子ども同士の関わり合いを生み出します。保育士は、これらの場面で適切なサポートを行い、子どもたちが互いに協力し、問題を解決する経験を積めるよう促します。
例えば、
- おもちゃの貸し借り: 自分の物ではないおもちゃを使いたい時、友達と交渉したり、順番を待ったりする経験を通して、我慢する力や相手を思いやる心が育ちます。
- ごっこ遊び: 役割分担を決め、協力して遊びを進めることで、コミュニケーション能力や協調性が養われます。
- 集団での活動: 歌を歌ったり、体操をしたりする中で、周りの動きに合わせることで、集団行動のルールを学びます。
これらの経験は、子どもの社会性を豊かにし、将来、多様な人々と良好な関係を築くための基盤となります。
探索活動と好奇心の伸長
乳児保育の環境は、子どもたちの好奇心を刺激し、自ら探索する力を育むようデザインされています。安全が確保された中で、様々な素材、道具、遊具に触れる機会を提供することで、子どもたちは五感を使い、世界を探求する喜びを知ります。この探索活動は、問題解決能力や主体性を育む上で不可欠です。
自由な発想を促す環境づくり
保育士は、子どもたちの「やってみたい」という気持ちを大切にし、見守ることを基本とします。
例えば、
- 感触遊び: 砂、水、粘土な度、様々な感触の素材に触れることで、五感が刺激され、想像力が膨らみます。
- 戸外遊び: 自然の中で、虫を探したり、草花に触れたりすることで、好奇心が刺激され、発見する喜びを味わいます。
- ブロック遊び: 自由に積み木を組み立てることで、創造力や空間認識能力が養われます。
このような自由な探索活動を通して、子どもたちは自ら問いを立て、試行錯誤し、解決策を見つけ出す力を自然と身につけていきます。これは、将来的な学習意欲や問題解決能力の源となるものです。
乳児保育の現場から見る非認知能力育成の具体例
乳児保育の現場では、日々、非認知能力を育むための様々な働きかけが行われています。ここでは、具体的な事例を通して、その様子をご紹介します。
事例1: 繰り返し挑戦する喜びを育む
ある保育園での出来事です。1歳児クラスのAちゃんは、積み木を高く積み上げることに夢中でした。しかし、途中で何度も崩れてしまい、そのたびに悔しそうな顔をしていました。
保育士はAちゃんに直接手助けをするのではなく、そっと見守り、Aちゃんが集中でるように周りの環境を整えました。そして、Aちゃんが「できた!」と喜んだ時には、満面の笑みで共感し、その頑張りを認めました。
この経験を通して、Aちゃんは、
- 目標に向かって努力する力(グリット): 失敗しても諦めずに何度も挑戦する大切さを学びました。
- 成功体験による自己肯定感: 自分で工夫し、達成できたことで、自信を深めました。
- 感情のコントロール: 悔しさを乗り越え、再び挑戦する力を養いました。
このように、保育士は、子どもたちが自ら課題を乗り越える経験を積めるよう、適切な距離で見守り、必要な時にサポートすることで、非認知能力の成長を促します。
事例2: 友達との関わりから学ぶ思いやり
別の保育園での出来事です。2歳児クラスのBくんとCちゃんが、一台の三輪車を取り合って喧嘩になりました。二人とも三輪車に乗りたくて、譲ろうとしません。
保育士はすぐに仲裁に入るのではなく、まず二人の様子を観察しました。そして、どちらも乗りたい気持ちが強いことを理解した上で、
- 「Bくん、三輪車乗りたいね。Cちゃんも乗りたいんだね。」と、それぞれの気持ちを代弁しました。
- 「どうしたら二人で乗れるかな?」と、子どもたちに問いかけました。
- 「順番に使うのはどうかな?」と提案し、砂時計を使って時間を区切ることを促しました。
結果、BくんとCちゃんは、しぶしぶながらも順番に三輪車を使うことに同意しました。この経験を通して、二人は、
- 共感力: 相手の気持ちを理解しようと努めること。
- 交渉力: 自分の意見を伝え、相手の意見も聞くこと。
- 問題解決能力: 協力して解決策を見つけ出すこと。
- 自制心: 自分の欲求をコントロールし、順番を待つこと。
な度、様々な非認知能力を育みました。保育士は、子ども同士の葛藤の場面を、非認知能力を育む貴重な機会と捉え、子どもたちが自ら学びを深められるよう導いたのです。
事例3: 自然との触れ合いで育む好奇心と探究心
ある保育園では、園庭に小さな畑を作り、子どもたちと一緒に野菜を育てています。子どもたちは、土を触り、種をまき、水やりをしながら、野菜が育つ過程を観察しています。
ある日、ピーマンの葉の裏に小さな虫がたくさんついているのを見つけました。子どもたちは、
- 「これ何?」
- 「気持ち悪い!」
- 「なんでここにいるの?」
と、口々に言いました。保育士は、
- 「この虫は、ピーマンの葉を食べる虫さんだよ。でも、この虫を食べる別の虫さんもいるんだよ。」
- 「みんなでこの虫さんのことを調べてみようか。」
と、子どもたちの好奇心を刺激しました。図鑑で調べたり、虫眼鏡で観察したりする中で、子どもたちは、
- 好奇心: 未知のものを探求しようとする意欲。
- 探究心: 疑問を解決しようと自ら調べる力。
- 観察力: 注意深く物事を見る力。
- 生命への畏敬の念: 自然の営みを感じる心。
な度、様々な非認知能力を育みました。このように、自然との触れ合いは、子どもたちの五感を刺激し、知的好奇心や探究心を大きく育むかけがえのない機会となります。
家庭でできる非認知能力を育むヒント
乳児保育は、お子さまの非認知能力を育む上で非常に有効です。しかし、保育園任せにするのではなく、家庭での関わりもまた重要です。ここでは、日々の生活の中で実践でる非認知能力を育むヒントをご紹介します。
温かい親子のコミュニケーションを心がける
子どもの非認知能力を育む上で、最も大切なのは、親子間の温かいコミュニケーションです。子どもが話すことに耳を傾け、感情に寄り添い、共感する姿勢を見せることで、子どもは安心感を持ち、自己肯定感を育みます。
- 話を聞く姿勢: 子どもが何か話したい時には、一旦手を止めて、目を見て耳を傾けましょう。
- 感情の受容: 子どもが怒りや悲しみな度の感情を表現した時には、「嫌だったね」「悲しかったね」と、その感情を受け止めてあげましょう。
- ポジティブな言葉がけ: 「すごいね!」「よく頑張ったね!」な度、具体的な行動を褒めることで、子どもの自信を育みましょう。
このような日々の積み重ねが、子どもの心の安定と、非認知能力の土台を築きます。
遊びを通して主体性を育む
子どもが自ら遊びを選び、工夫する機会をたくさん与えましょう。大人が「こう遊びなさい」と指示するのではなく、子どもが主体的に遊びを発展させられるように見守ることが大切です。
- 自由な遊びの時間: 子どもが自分の興味の赴くままに遊べる時間を確保しましょう。
- 多様な遊びの選択肢: 様々な素材のおもちゃや道具を用意し、子どもが自由に選べるようにしましょう。
- 見守る姿勢: 子どもが遊びの中で困難に直面しても、すぐに手助けするのではなく、まずは見守り、子どもが自ら解決策を見つけられるよう促しましょう。
子どもが遊びを通して「できた!」という達成感を味わうことで、自己効力感や問題解決能力が育まれます。
失敗を恐れず挑戦でる環境を作る
子どもが失敗を恐れずに新しいことに挑戦でるような環境を整えましょう。失敗は、学びの機会です。失敗しても責めたり、叱ったりするのではなく、「次はどうすればいいかな?」と一緒に考える姿勢を見せることが大切です。
- 失敗を肯定的に捉える: 「失敗しても大丈夫だよ。また挑戦してみようね。」と、励ましの言葉をかけましょう。
- プロセスを褒める: 結果だけでなく、目標に向かって努力したプロセスを褒めることで、子どものモチベーションを維持しましょう。
- 安全な環境: 子どもが安心して挑戦でるように、物理的、精神的な安全を確保しましょう。
失敗から学び、立ち直る力(レジリエンス)は、生きていく上で非常に重要な非認知能力です。
読み聞かせや歌な度、五感を刺激する経験を増やす
乳児期は、五感が発達する大切な時期です。絵本の読み聞かせ、歌を歌うこと、自然と触れ合うことな度、様々な五感を刺激する経験をたくさん与えましょう。
- 絵本の読み聞かせ: 物語を通して、想像力や共感力を育みましょう。
- 歌や手遊び: リズム感や表現力を養い、親子の触れ合いの時間を楽しみましょう。
- 自然体験: 公園や庭で土や草木に触れたり、虫を観察したりすることで、好奇心や探求心を育みましょう。
これらの経験は、子どもの感性を豊かにし、非認知能力の発達を促します。
「うちの子、まだ0歳なのに保育園に預けて大丈夫かな」「乳児のうちから保育園に通わせる意味はあるのかな」。こうした不安を抱える保護者は少なくありません。乳児保育で育まれる非認知能力は、子どもの将来を大きく左右する力です。ただ「見ているだけ」に見える乳児期の保育にも、実は深い意味があります。
赤ちゃんは毎日の生活の中で多くのことを学んでいます。保育士のあたたかいまなざしや語りかけが種となります。そこから芽生えるのが「非認知能力」と呼ばれる力です。この力は、テストの点数では測れません。しかし、子どもの人生を豊かにする土台となります。
この記事では、乳児保育の現場で育まれる非認知能力について解説します。具体的な関わり方や月齢別のポイントも紹介します。保育士の方はもちろん、保護者の方にも役立つ内容です。最新の研究データにもとづき、わかりやすくお伝えしていきます。
乳児保育で育まれる「非認知能力」の基礎知識
非認知能力とは何か
非認知能力とは、数値では測定しにくい心の力を指します。IQや学力テストの点数とは異なる能力の総称です。英語では「Non-Cognitive Skills」と表現されます。
具体的には、以下のような力が含まれます。
- 自己肯定感:自分には価値があると信じられる力
- 自制心:感情や衝動をコントロールする力
- やり抜く力(グリット):困難に直面しても粘り強く取り組む力
- 共感力:他者の気持ちを理解し、寄り添える力
- 協調性:周囲の人と協力して物事に取り組む力
- 好奇心:新しいことに興味を持ち、探究する力
- レジリエンス(回復力):失敗や困難から立ち直る力
OECD(経済協力開発機構)は、これらの力を「社会情動的スキル」と呼んでいます。「目標の達成」「他者との協働」「感情のコントロール」という3つの柱で整理しています。
認知能力と非認知能力の違い
認知能力と非認知能力は、対になる概念です。両者の違いを整理すると、次のようになります。
| 項目 | 認知能力 | 非認知能力 |
|---|---|---|
| 定義 | 知能検査や学力テストで測定できる力 | 数値化が難しい心や社会性に関わる力 |
| 具体例 | 読み書き、計算、記憶力、IQ | 忍耐力、協調性、自己肯定感、意欲 |
| 測定方法 | テストや検査で数値化可能 | 行動観察や質問紙で間接的に評価 |
| 発達の特徴 | 学童期以降も伸ばしやすい | 乳幼児期の発達が特に重要 |
| 見え方 | 「できる・できない」で判断しやすい | 日常の姿や態度に表れる |
両者は独立したものではありません。非認知能力がしっかり育つと、認知能力の発達も促されます。東京大学大学院の遠藤利彦教授も、この関係性を指摘しています。非認知能力が土台となり、その上に認知能力が積み上がるという構造です。
なぜ乳児期が重要なのか
乳児期は、脳の発達が最も著しい時期です。生後3年間で脳の約80%が完成するとされています。この時期に形成される神経回路が、その後の能力発達の基盤になります。
2017年に改定された保育所保育指針でも注目すべき変化がありました。乳児保育に関する記述が大幅に充実したのです。「健やかに伸び伸びと育つ」「身近な人と気持ちが通じ合う」「身近なものと関わり感性が育つ」という3つの視点が新たに示されました。
これは、乳児期の保育がその後の発達の出発点であるという認識の表れです。3歳未満児の育ちが、一生の育ちの基本になることが科学的に裏づけられてきたからです。
世界が注目するヘックマン教授の研究と「ペリー就学前教育プログラム」
ペリー就学前教育プログラムとは
非認知能力の重要性を世界に知らしめた研究があります。それが「ペリー就学前教育プログラム」です。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授が分析したことで有名です。
この研究は1962年にアメリカのミシガン州で始まりました。対象は経済的に恵まれない家庭の3~4歳の子ども123人です。約半数の子どもに質の高い幼児教育を提供しました。具体的な内容は、週3回・1日2.5時間の教室での活動です。さらに、週1回90分の家庭訪問指導も行われました。
40年にわたる追跡調査の結果
この研究が画期的だったのは、40年以上にわたる追跡調査を実施した点です。教育を受けたグループと受けなかったグループを比較した結果は衝撃的でした。
| 調査項目 | 教育を受けたグループ | 受けなかったグループ |
|---|---|---|
| 高校卒業率 | 77% | 60% |
| 月収2,000ドル以上の割合(40歳時点) | 60% | 40% |
| 持ち家率(40歳時点) | 36% | 13% |
| 生活保護受給率 | 低い | 高い |
| 5回以上の逮捕歴(40歳時点) | 36% | 55% |
注目すべきポイントがあります。IQ(認知能力)の差は10歳頃には消えていたのです。つまり、長期的な効果をもたらしたのは、認知能力ではありませんでした。忍耐力や自制心、社会性といった非認知能力だったのです。
ヘックマン教授の主張
ヘックマン教授はこの研究から重要な結論を導きました。「幼児期への投資が最も費用対効果が高い」という主張です。乳幼児期に非認知能力の土台を築くことが、その後の人生全体に好影響を及ぼすことを実証しました。
この研究成果は、世界各国の教育政策に影響を与えています。日本でも2017年の保育所保育指針改定に反映されました。乳幼児期の教育・保育の質がいかに重要かを示す根拠となっています。
乳児保育の現場で非認知能力が育つ仕組み
アタッチメント(愛着)形成が土台になる
非認知能力の育ちを語るうえで欠かせないのが「アタッチメント」です。アタッチメントとは、特定の大人との間に形成される情緒的な絆のことです。心理学者ジョン・ボウルビィが提唱した理論に基づいています。
赤ちゃんが泣いたときにすぐ応答する。お腹が空いたらミルクをあげる。おむつが濡れたら替えてあげる。こうした日常的なやりとりの積み重ねが、安定したアタッチメントを形成します。
安定したアタッチメントが形成されると、子どもに「安全基地」ができます。安全基地があるからこそ、子どもは安心して外の世界を探索できるのです。この探索行動が、好奇心や意欲、チャレンジ精神の芽生えにつながります。
保育園での乳児保育では、担当制を採用する園が増えています。特定の保育士が特定の子どもを担当する仕組みです。家庭以外の場所でも安定したアタッチメントを形成するための工夫です。
応答的な関わりが非認知能力を育てる
乳児保育において特に重要なのが「応答的な関わり」です。これは、子どもの表情やしぐさ、声に対して、大人が適切に応じることを指します。
赤ちゃんが「あー」と声を出したら、「あー、って言えたね」と返す。指さしをしたら、「あれが気になるの?」と共感する。こうしたやりとりの一つひとつが、子どもの心を育てます。
応答的な関わりによって育まれる力は多岐にわたります。
- 自分の気持ちを受け止めてもらえたという安心感(自己肯定感の芽生え)
- 「伝えたい」という意欲(コミュニケーション能力の基礎)
- 「もう一回やりたい」という好奇心(探究心の芽生え)
- 「待っていればいいことがある」という信頼感(自制心の基礎)
日本家庭教育学会の研究でも、保育士の応答的な言葉かけが非認知能力の発達に重要な役割を果たすことが確認されています。
遊びを通じた学び
乳児にとって、遊びはすべての学びの入り口です。一見するとただ遊んでいるだけに見える場面にも、非認知能力が育つ瞬間が隠れています。
たとえば、積み木を積んでは崩す遊びを考えてみましょう。この遊びの中で、子どもは「もう一段積めるかな」という挑戦心を発揮しています。崩れても「もう一回」と繰り返すのは、忍耐力の芽生えです。「できた!」という達成感は、自己効力感を高めます。
保育の場では、こうした子どもの内面の育ちを丁寧に見取ることが大切です。「見てるだけ」に見える保育士は、実は子どもの心の動きを観察しています。適切なタイミングで声をかけ、見守り、支えているのです。
月齢別に見る乳児保育と非認知能力の育ち
0~6か月:信頼の種をまく時期
生後6か月までの時期は、基本的信頼感を築く大切な時期です。赤ちゃんはまだ自分で動くことが難しい段階です。しかし、五感を通じて世界を認識し始めています。
この時期に大切な関わり方は、次のとおりです。
- 泣いたらすぐに駆けつけて、抱っこやあやしを行う
- 授乳やおむつ替えのときに目を見て語りかける
- 優しい声で歌を歌ったり、身体をさすったりする
- 赤ちゃんの表情の変化に気づき、言葉にして返す
場面の例:0歳4か月のAちゃんが「あうー」と声を出しました。保育士がすかさず「Aちゃん、お話ししてくれたの?うれしいね」と応答します。Aちゃんはにっこり笑って、また声を出しました。この繰り返しが「伝える喜び」の原体験となります。
この時期に育まれる非認知能力の芽は「基本的信頼感」です。「この世界は安全だ」「自分は大切にされている」という感覚が、すべての非認知能力の基盤になります。
7~12か月:探索と好奇心が芽生える時期
ハイハイやつかまり立ちができるようになるこの時期は、行動範囲が一気に広がります。子どもは好奇心のかたまりになります。目に入るものすべてに手を伸ばし、口に入れ、確かめようとします。
この時期の保育で重要なのが「共同注意」という概念です。子どもが何かを指さしたとき、大人も同じものを見る行為を指します。「あ、ワンワンだね」と共感することで、子どもの好奇心が肯定されます。
この時期に大切な関わり方は、次のとおりです。
- 安全な環境を整えたうえで、自由に探索させる
- 子どもの「指さし」や「視線」に丁寧に応答する
- 「いないいないばあ」などの繰り返し遊びを楽しむ
- 危険なとき以外は「ダメ」を最小限にする
場面の例:0歳10か月のBくんが、おもちゃの箱からブロックを出しては戻す遊びを繰り返しています。保育士は「入った!」「出てきた!」と声をかけながら見守ります。Bくんは何度も挑戦し、やがて2つ同時に入れることに成功しました。小さな「やり抜く力」の芽生えです。
13~18か月:自律性が芽生える時期
1歳を過ぎると歩行が安定し、自分の意思で動けるようになります。「自分でやりたい」という気持ちが強くなる時期です。いわゆる「イヤイヤ」の兆候も見え始めます。
この「自分でやりたい」という気持ちこそが、自律性の芽生えです。大人にとっては手がかかる時期ですが、非認知能力が大きく育つ時期でもあります。
この時期に大切な関わり方は、次のとおりです。
- 「自分で」という気持ちを尊重し、できるだけ見守る
- 時間がかかっても、子どものペースに合わせる
- できたときは具体的に認める(「靴下はけたね!」など)
- 思いどおりにいかず泣いても、気持ちに寄り添う
19~24か月:社会性の芽が育つ時期
2歳に近づくと、他の子どもへの関心が高まります。まだ「一緒に遊ぶ」段階ではありませんが、隣で同じ遊びをする「平行遊び」が見られます。ここに社会性の芽生えがあります。
同時に「イヤイヤ期」が本格化する時期でもあります。この時期の感情の爆発は、自我の発達の証です。感情をコントロールする力(自制心)を学ぶ過程にあります。
この時期に大切な関わり方は、次のとおりです。
- 他の子どもとのやりとりを見守り、必要に応じて仲立ちする
- 「貸して」「ありがとう」など、社会的なやりとりのモデルを見せる
- 感情が爆発したときは、まず気持ちを言語化してあげる
- 「いやだったんだね」と受け止めたうえで、代わりの方法を提案する
場面の例:1歳11か月のCちゃんが、Dくんのおもちゃを取ろうとして泣かれてしまいました。保育士は「Cちゃん、あのおもちゃが使いたかったんだね。Dくんも使ってるから、『かして』って言ってみようか」と仲立ちします。この経験が、他者への共感力と交渉力の土台になります。
保育所保育指針に見る乳児保育と非認知能力
2017年改定のポイント
2017年に告示された保育所保育指針は、乳児保育に大きな転換をもたらしました。従来の指針では乳児保育の記述は限定的でした。改定後は、0歳児の保育に関する独立した章が設けられました。
改定の背景には、3つの重要な認識があります。
- 乳児期の愛着形成が生涯の育ちの基本になること
- 非認知能力の土台が3歳未満児期に形成されること
- 養護と教育の一体的な展開が乳児期から必要であること
乳児保育における3つの視点
改定された保育所保育指針では、乳児保育に3つの視点が示されました。これらは非認知能力の育ちと密接に関係しています。
第一の視点は「健やかに伸び伸びと育つ」です。安全で安心できる環境の中で、心身ともに健やかに育つことを目指します。基本的な生活リズムの形成が含まれます。これは、自己調整力の基礎となる視点です。
第二の視点は「身近な人と気持ちが通じ合う」です。保育士や保護者など、身近な大人との応答的な関わりを重視しています。愛着形成とコミュニケーション能力の芽生えに直結する視点です。
第三の視点は「身近なものと関わり感性が育つ」です。身の回りの物や自然に触れる体験を通じて、感性が豊かに育つことを目指します。好奇心や探究心、創造性の基礎となる視点です。
養護と教育の一体性
保育所保育指針の根幹にある考え方が「養護と教育の一体性」です。乳児保育においては、この考え方が特に重要です。
「養護」とは、子どもの生命を保持し、情緒の安定を図ることです。おむつ替えや授乳、抱っこといった日常的なケアそのものです。一方「教育」とは、子どもの発達を促す意図的な関わりを指します。
乳児期においては、この2つを切り離すことはできません。おむつ替えのときに目を見て語りかける。授乳中にやさしく歌を口ずさむ。こうした養護的な行為そのものが、教育的な意味を持ちます。非認知能力は、まさにこの「養護と教育が一体となった営み」の中で育まれるのです。
乳児保育で非認知能力を育む具体的な実践方法
日常の生活場面を大切にする
乳児保育における非認知能力の育みは、特別な活動の中だけにあるのではありません。食事、睡眠、排泄、着脱といった毎日の生活場面こそが、最大の学びの場です。
食事の場面を例に考えてみましょう。手づかみ食べを始めた子どもが、スプーンに挑戦する過程があります。何度もこぼしながら、少しずつ口に運べるようになります。この経験には、挑戦する意欲、失敗しても諦めない忍耐力、そして「できた!」という達成感が詰まっています。
保育士に求められるのは、この過程を急かさないことです。「まだ上手にできないから」と全部やってあげてしまうと、子どもの学びの機会を奪ってしまいます。汚れることを前提に環境を整え、見守る姿勢が大切です。
五感を刺激する環境づくり
乳児の好奇心と探究心を引き出すためには、五感を刺激する環境が欠かせません。感覚遊びは非認知能力の発達に深く関わっています。
視覚の刺激としては、色彩豊かなおもちゃや絵本が効果的です。聴覚には、保育士の語りかけや歌、自然の音が適しています。触覚では、さまざまな素材(布、紙、水、砂など)に触れる体験が重要です。嗅覚や味覚は、食育の場面で自然に育まれます。
環境づくりのポイントは「選べること」です。複数のおもちゃや素材を用意し、子ども自身が興味のあるものを選べるようにします。この「選ぶ」という行為自体が、主体性や自己決定力の芽生えにつながります。
絵本の読み聞かせの効果
絵本の読み聞かせは、乳児期から取り入れられる非認知能力を育む活動です。0歳の赤ちゃんにも、絵本の読み聞かせは有効です。
乳児への読み聞かせで育まれる力は、言語能力だけではありません。膝の上で絵本を読んでもらう安心感は、愛着形成を強化します。繰り返しのフレーズに反応して声を出すことは、コミュニケーション意欲の表れです。ページをめくる楽しみは、「次は何かな」という期待感を育てます。
読み聞かせのコツは、子どもの反応に合わせることです。途中でページをめくりたがったら、そのペースに合わせます。同じ絵本を何度もリクエストされたら、繰り返し読みます。子どものペースを尊重することが、主体性を育む関わりです。
わらべうたとふれあい遊び
わらべうたやふれあい遊びは、乳児保育の現場で古くから大切にされてきた活動です。「いっぽんばしこちょこちょ」「だるまさんがころんだ」などのわらべうたには、非認知能力を育む要素が詰まっています。
リズミカルな言葉の繰り返しは、予測する力を育てます。「次はくすぐりがくるぞ」と期待して身体を緊張させる姿は、自己調整力の練習です。大人と目を合わせて笑い合う経験は、社会的なつながりの喜びを教えてくれます。
ふれあい遊びの中でのスキンシップには、科学的な裏付けもあります。肌と肌の触れ合いは、オキシトシン(愛情ホルモン)の分泌を促します。このホルモンは、安心感やストレス耐性に関わることがわかっています。
家庭でできる非認知能力を育む関わり方
保育園と家庭の連携が鍵
乳児保育で非認知能力を育むためには、保育園だけの取り組みでは不十分です。家庭での関わりも同じくらい重要です。保育園と家庭が同じ方向を向いて子どもに関わることで、効果は何倍にもなります。
連絡帳やお迎えの際のやりとりを通じて、園での姿を知ることが大切です。「今日は一人でコップで飲めましたよ」という報告を受けたら、家庭でも挑戦の機会をつくりましょう。園と家庭で一貫した関わりが、子どもに安心感を与えます。
家庭で実践できる具体的な方法
保護者の方が日常生活の中でできる関わりを、場面別に紹介します。
朝の時間には、子どもの目を見て「おはよう」と声をかけましょう。急いでいても、まず子どもの存在を認めることが大切です。「今日もいいお天気だね」といった何気ない会話が、子どもの安心感を支えます。
食事の場面では、「おいしいね」「もぐもぐ上手だね」と共感の言葉を添えましょう。食べこぼしを叱るよりも、食べようとする意欲を認めることが重要です。
お風呂の時間は、親子のスキンシップの絶好の機会です。水遊びを通じて感覚刺激も得られます。「お湯をかけるよ、せーの!」というやりとりは、予測する力や信頼感を育てます。
寝る前の絵本タイムは、安心感に包まれた特別な時間です。毎日同じ絵本を読んでも構いません。繰り返しの中に安定感が生まれ、それが情緒の安定につながります。
「待つ」ことの大切さ
家庭で非認知能力を育むうえで、最も大切な姿勢は「待つ」ことです。靴を履くのに時間がかかる。食事に30分以上かかる。着替えを途中で投げ出す。こうした場面で、つい手を出したくなるものです。
しかし、子どもが自分でやろうとしている時間は、非認知能力が育つ貴重な瞬間です。うまくいかなくて泣いても、すぐに代わりにやってあげるのではなく、「難しいよね、ここを持ってみたらどうかな」とヒントを出す程度にとどめましょう。
「できた」という小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感を育てます。そして、困難に立ち向かう力(レジリエンス)の源になるのです。
保育士が意識すべき非認知能力を育む5つのポイント
ポイント1:子どもの行動の「意味」を読み取る
乳児の行動には、すべて理由があります。ティッシュを次々引き出すのは「つまむ」「引く」動作の練習です。コップの水をわざとこぼすのは、因果関係を確かめる実験です。
保育士に求められるのは、行動の表面ではなく「意味」を読み取る力です。「いたずらしている」と見るか、「探索している」と見るかで、関わり方は大きく変わります。行動の意味を理解できれば、適切な環境を用意できます。そして、子どもの探究心を損なわずに育てることができるのです。
ポイント2:過程を認め、結果だけを評価しない
「上手にできたね」という声かけは、結果への評価です。もちろん大切な言葉ですが、非認知能力を育むには「過程」を認める言葉がより重要です。
「一生懸命やっていたね」「何度もチャレンジしたね」「最後までがんばったね」。こうした言葉が、子どもの内面の力を育てます。結果ではなく努力の過程を認められた子どもは、失敗を恐れずに挑戦できるようになります。
ポイント3:子ども同士の関わりを見守る
1歳を過ぎると、子ども同士のやりとりが増えてきます。おもちゃの取り合い、場所の争い、思いの衝突。トラブルは日常茶飯事です。
ここで大切なのは、すぐに仲裁に入らないことです。子どもが自分で解決しようとする姿を、まず見守ります。もちろん、安全が脅かされる場合は介入が必要です。しかし、泣いたり怒ったりする感情体験そのものが、自制心や共感力を育む機会なのです。
保育士は仲立ち役として、双方の気持ちを言語化します。「Eちゃんは使いたかったんだよね」「Fくんも大事だったんだね」。感情にラベルを貼ってもらう経験が、感情理解の力を育てます。
ポイント4:一人ひとりの発達のペースを尊重する
子どもの発達には個人差があります。同じ月齢でも、できることは一人ひとり異なります。非認知能力の育ちも同様です。
他の子と比較するのではなく、その子自身の成長に目を向けることが大切です。昨日できなかったことが今日できるようになった。その小さな変化を見逃さず、認めていくことが保育士の専門性です。
子ども一人ひとりの発達記録を丁寧につけることも重要です。数値では表しにくい非認知能力の育ちを、具体的なエピソードとして記録します。この記録は保護者との共有にも活用でき、家庭との連携を深める材料になります。
ポイント5:保育者自身の非認知能力を高める
子どもの非認知能力を育むためには、保育士自身の非認知能力も大切です。日々の保育の中で、保育士もストレスを感じることがあります。余裕がないときに、子どもに丁寧に関わるのは簡単ではありません。
保育士自身が自分の感情をコントロールし、同僚と協力できる環境が必要です。園全体で「非認知能力を大切にする保育」の理念を共有することが重要です。研修や事例検討を通じて、保育の質を高める取り組みが求められます。
非認知能力を育む保育の最新動向
OECDの社会情動的スキル調査
OECDは2023年に大規模な社会情動的スキルの調査結果を公表しました。この調査によると、社会情動的スキルが高い子どもほど学業成績が良好であることが示されています。将来のキャリア志向が明確で、心身の健康状態も良好だという結果です。
日本でも、ベネッセ教育総合研究所がOECDと共同研究を行っています。5年間にわたる縦断研究の成果は、幼児期の社会情動的スキルが生涯にわたる「生きる力」になることを裏づけました。
こども家庭庁の取り組み
2023年に設置されたこども家庭庁は「就学前のこどもの育ちに係る基本的な指針」を策定しました。この指針では、安定した愛着が非認知能力の育ちに影響を与える重要な要素であると明記されています。
さらに、愛着形成は保護者だけの責任ではないことも示されました。保育士やその他の養育者も、愛着の対象になり得るという考え方です。これは、乳児保育の意義を公的に裏づけるものです。
国立教育政策研究所の研究
国立教育政策研究所は、社会情緒的能力の発達と環境に関する研究を進めています。児童生徒を対象にした調査では、非認知能力の中核として社会情緒的能力に焦点化した分析が行われています。乳幼児期からの連続的な育ちの重要性が、科学的に検証されつつあります。
乳児保育における非認知能力の育ちを支えるために
乳児保育で育まれる非認知能力は、子どもの生涯を支える見えない力です。テストの点数には表れなくても、その子の人生を豊かにする確かな土台となります。
「見てるだけじゃない」という言葉には、深い意味があります。乳児保育の現場で行われている営みは、一見するとシンプルです。抱っこする。語りかける。見守る。一緒に笑う。しかし、そのすべてが子どもの非認知能力を育てる専門的な実践なのです。
保育士の皆さんには、日々の保育に誇りを持っていただきたいと思います。目の前の赤ちゃん一人ひとりに丁寧に向き合う姿勢こそが、非認知能力を育む最良の方法です。
保護者の皆さんには、乳児保育に対する安心感を持っていただきたいと思います。保育園は単なる「預かる場所」ではありません。専門的な知識と技術を持つ保育士が、お子さまの非認知能力を日々育んでいる場所です。
そして、保育園と家庭が手を取り合うことで、子どもの非認知能力はさらに豊かに育ちます。お互いの関わりを尊重し、情報を共有しながら、子どもの育ちを一緒に支えていきましょう。
乳児期に蒔かれた非認知能力の種は、やがて大きな花を咲かせます。その日を信じて、今日も一つひとつの関わりを大切にしていきたいものです。
「見てるだけじゃない!」乳児保育がもたらす未来への投資
「見てるだけじゃない!」乳児保育で育まれる「非認知能力」は、お子さまの将来の幸福と成功にとって不可欠なものです。乳児期の多様な経験が、学力だけでは測れない心の力、生きる力を育んでいます。
乳児保育は、単なる子どもの預かり場所ではありません。専門的な知識と愛情を持った保育士が、一人ひとりの子どもの発達段階や個性に合わせたきめ細やかな関わりを行うことで、非認知能力の芽を大切に育む教育の場であると言えるででしょう。
- 愛着形成: 安定した愛着関係を通じて、自己肯定感と他者への信頼感を育みます。
- 遊びを通じた社会性: 友達との関わりの中で、協調性や問題解決能力を養います。
- 探索活動: 好奇心や探究心を刺激し、主体的に学ぶ姿勢を育みます。
乳児期に培われるこれらの非認知能力は、学齢期以降の学習意欲、人間関係、そして社会に出てからの適応力に大きな影響を与えます。お子さまの未来への最も価値ある投資と言えるででしょう。
ぜひ、乳児保育の可能性を信じ、お子さまの成長を温かく見守ってあげてください。そして、家庭でもこの記事でご紹介したヒントを参考に、非認知能力を育む関わりを実践してみてください。お子さまの豊かな未来のために、今でることを始めてみましょう。
